PTA活動の見直しをしている学校が多くなっています。PTAの役員決めの問題、保護者の皆様の負担軽減が求められ、PTA活動を縮小、または極端に「不要」方向に向かっている学校も多いかと思います。

ただよく考えてみましょう。PTAは本当に「不要」なのでしょうか? ボクはPTAにも関わってきましたし、おやじの会の一員として子どもたちのために働いてきました。それはなぜかというと「子どもたちに自分が働く姿を見せること」にとても意義があると思っているからです。

学校と保護者、子どもたちがコミュニケーションを取ることはどんな時代になっても必要だと思います。安易なPTA不要論は「仕事は減るかもしれないが、それ以上の大切なものを失う」危険性があります。

PTA活動自体の見直しは必要だと思います。役員が多すぎて実際なんの仕事をしているのか、明確でない、持ち回りで不公平感がある。そういったことは改善の必要があるでしょう。例えば、ボクが関わる「PTA広報委員会」の仕事ですが、学校によっては20人も委員さんがいる学校もあります。それでは多すぎて、逆に調整や意見統一が大変で、会議ばかり長引いてそれが負担となってしまいます。実際はボクが関わっている学校の広報委員さんは3人~5人もいれば、十分です。

弊社の場合、広報委員さんに負担が掛からない制作方法を採っていますので、運動会などの取材以外では、そんなに人数は要らないのです。実際3人で廻している学校も何校かあり、そういう学校の方が、スムーズに進行する傾向にあります。委員さんも仕事をしているという実感があり、負担だとは思わないように見えます。

PTA広報誌は学校と保護者、子どもたちのコミュニケーションの基本になります。PTA会費を払って何か還元があるのかという疑問の答えにもなっていると思います。

PTA活動の見直しはまず「役員、委員の人数の削減」「参加は義務ではなく、意識を持った方々による運営」がポイントかと思います。塾や習い事に多くの時間を使う時代に「学校のコミュニケーション」を減らすのは本末転倒ではないでしょうか?